公開・更新日:2026年07月29日

日本展示会の出展後30日で商談を進める方法

展示会で集めた名刺は、そのままでは売上になりません。日本企業側が商品を思い出せるうちに、会場で聞いた課題を整理し、必要資料を送り、次回面談・サンプル・見積・社内検討へ進める必要があります。以下はSERENSEEDが推奨する実務スケジュールであり、商材や相手企業の決裁期間に合わせて調整します。

執筆

KEI TAKAHASHI 株式会社SERENSEED 代表取締役。日本の上場半導体専門商社で台湾製Wi-Fiチップの日本大手メーカーへの導入を推進し、台湾ではTIL spaceを創業。
SERENSEED事業イメージ
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この記事の結論

  • 会場で見込み度と次の行動を記録し、名刺だけの状態をなくす
  • 全員へ同じ資料を送らず、相手の課題と約束した資料に合わせて連絡する
  • 30日間で面談・サンプル・見積・判断条件のいずれかへ進め、未決の理由を残す

出展後30日の実務スケジュール

時期主な行動残す成果止まりやすい点
当日〜翌日見込み度、課題、約束を記録担当者と次の行動名刺だけで会話内容がない
2〜7日個別のお礼、資料送付、再面談依頼面談日または回答期限全員へ同じ長文を送る
8〜14日サンプル・見積・技術回答評価条件と担当部署価格以外の判断条件が不明
15〜21日社内決裁・取引条件を確認決裁者、予算、導入時期窓口担当だけで止まる
22〜30日次の判断と案件区分継続・保留・終了の理由返信待ちを放置する

撤収前に名刺と会話記録を結びつける

企業名、担当者、役職、関心商品、利用用途、課題、数量、時期、予算感、会場で約束した資料を記録します。名刺の裏やメモだけに残さず、担当者全員が見られる一覧へ当日中に集約します。

Aは具体的な課題・時期・次の行動がある案件、Bは適合する可能性があるが追加確認が必要、Cは情報提供・将来候補など、自社の基準で分類します。来場者の肩書だけで見込み度を決めません。

2日以内に個別のお礼と約束した資料を送る

会場名と話した内容を一文で示し、相手が思い出せるメールにします。商品カタログを一式送るのではなく、会話で関心を示した仕様、事例、価格帯、サンプル条件を選びます。

次の行動は「ご検討ください」で終えず、オンライン面談候補日、技術担当への転送、サンプル送付先確認など一つに絞ります。日本語の担当者名・会社名を正確に記載します。

7日以内に再面談の目的と参加者を決める

再面談では会社紹介を繰り返さず、導入先、現在の調達方法、必要仕様、数量、価格、時期、決裁者、評価方法を確認します。台湾側も営業、技術、経営の誰が回答するか決めます。

代理店候補には顧客層、輸入、在庫、営業地域、既存ブランドとの競合を、買主には用途、必要量、社内承認、納品条件を質問します。面談終了時に双方の次の作業と期限を確認します。

14日以内にサンプル・見積・技術回答を整える

サンプルは無条件に送らず、評価項目、返却、送料、輸入者、期限、評価後の判断を決めます。食品、化粧品、電気製品などは、サンプルでも輸入条件を確認します。

見積書には型番、数量、単価、最低発注量、納期、支払、Incoterms、保証、有効期限を記載します。日本向け改善が必要な場合は、現行仕様と対応可能時期を分けて回答します。

21日以内に日本企業の社内決裁条件を確認する

窓口担当者の関心だけでなく、誰が技術、品質、法務、購買、予算を確認するかを聞きます。新規取引先登録、信用調査、認証、製造監査、契約審査が必要なら、必要書類と期間を整理します。

価格が合わない場合も、希望価格だけでなく数量、物流、流通段階、販促、返品、為替を確認します。条件変更で成立するのか、対象顧客を変えるべきかを判断します。

30日目に継続・保留・終了を判断する

次回面談、サンプル評価、見積審査、契約準備へ進んだ案件は継続し、判断待ちは必要情報と次回確認日を設定します。適合しない案件は理由を記録して終了し、無期限の返信待ちを減らします。

反応がない場合は、会場での課題に関係する新しい情報を一度加えて確認します。連絡停止の希望がある相手や適合しない相手へ繰り返し送信しません。

CRMには結果ではなく次の判断材料を残す

企業、担当者、商談内容、見込み度、商品、金額、数量、課題、競合、決裁、次の行動、期限、責任者を記録します。メールだけに履歴を残すと、台湾・日本の担当者間で状況が分かれます。

指標は名刺数だけでなく、有効商談、再面談、サンプル、見積、社内審査、受注、失注理由で確認します。展示会別・商品別に比較すると、次回の出展判断と市場改善に使えます。

展示会前からフォロー設計を準備する

実際には、30日フォローは出展前に準備します。見込み度の基準、入力項目、お礼メール、日本語資料、サンプル条件、見積書式、担当者、翻訳・回答体制を先に決めます。

SERENSEEDでは展示会選定、ブース、日台物流だけでなく、候補企業の事前調査、商談予約、会期中記録、出展後フォローまで一つの営業工程として設計します。

出展後フォローの管理項目

  • 企業・担当者・役職
  • 会場で聞いた課題・用途
  • 関心商品・型番・数量
  • 見込み度とその根拠
  • 約束した資料・回答
  • 次回面談の参加者
  • サンプル評価条件
  • 見積・支払・納期条件
  • 社内決裁者・確認部署
  • 次の行動・期限・責任者

費用を左右する主な項目

  • 出展料と主催者申請
  • ブース設計・施工・電気
  • 展示品の輸送・通関
  • 通訳・現場運営・会期後フォロー

よくあるご質問

展示会後のお礼メールはいつ送るべきですか?

SERENSEEDでは、会話を思い出せる当日から2日以内を目安に、約束した資料と次の行動を添えて個別に送る運用を勧めています。商材や休日に合わせて調整します。

名刺交換した全員へ同じ資料を送ってよいですか?

推奨しません。相手の課題、関心商品、役割に合わせて資料と次の提案を変えた方が判断しやすくなります。

返信がない場合は何回フォローしますか?

固定回数より、会場での合意、案件性、新しい判断材料の有無で決めます。同じ内容を繰り返さず、停止希望や不適合が明確なら連絡を終了します。

SERENSEEDは展示会後の日本語営業も対応できますか?

候補整理、日本語メール、再面談、見積・サンプル条件、案件管理を支援できます。受注は商品適合、価格、規制、双方の判断によるため保証しません。

確認先・参考情報

制度や会場条件は変更されるため、実際の手続きでは各機関・主催者の最新情報をご確認ください。