公開・更新日:2026年07月22日
日本の家具を台湾へ輸入する方法
日本の家具を台湾へ運ぶ費用と可否は、商品価格よりも梱包後の容積、材質、輸入規制、配送先の搬入条件に左右されます。注文後では変更できない項目が多いため、販売会社への確認と台湾側の輸入・搬入確認を購入前に並行して行います。
執筆
KEI TAKAHASHI株式会社SERENSEED 代表取締役。日本の上場半導体専門商社で台湾製Wi-Fiチップの日本大手メーカーへの導入を推進し、台湾ではTIL spaceを創業。
購入前に押さえる3点
- 発注前に型番・材質・HS/CCC Codeと台湾での規制を確認する
- 商品代金を含む8つの費用項目と梱包後容積で総額を比較する
- 台湾の通関だけでなく、最終搬入・設置・破損対応まで決める
購入前に輸入条件を調べる
まず、商品URLと型番、材質、原産国、用途、新品か中古かを整理します。
その情報を台湾側の輸入者と通関業者へ渡し、品目を分類するHS/CCC Code、関税率、検査・許可・表示の有無を調べます。木材や電気部品、動植物由来の素材を含む商品は、追加手続きが必要になることがあります。
日本の販売会社には、海外販売の可否、業務価格、納期、輸出用の商品情報、保証地域を聞きます。保証が日本国内に限られる場合は、台湾で部品を入手できるか、どこで修理するかも購入前に決めておきます。
総費用を8項目に分けて見積もる
総費用は、商品代金、日本国内送料、集荷・検品、輸出用梱包、輸出通関、国際運賃・保険、台湾側の税金・通関、最終配送・設置に分けます。商品代金と国際運賃だけで比較すると、木箱、倉庫、搬入、組立などが後から追加されやすくなります。
複数店舗の商品をまとめる場合は、集約による運賃削減と、保管・再梱包の追加費用を比較します。正式見積もりには梱包後の寸法と重量、集荷地、台湾の納品先が必要です。
梱包後の容積と破損リスクを確認する
物流費は、実重量と容積重量の両方が関係します。完成品か組立式か、脚や天板を分解できるか、メーカー箱で国際輸送に耐えられるか、木箱・パレット・角当てが必要かを確認します。ガラス、石、陶器、照明は梱包仕様と保険条件を個別に確認します。
梱包前後の写真、外装の状態、型番ラベルを記録しておくと、到着時の破損確認や保険請求に役立ちます。高額品は補償範囲と免責条件を発注前に確認します。
航空便・海上混載・コンテナを選ぶ
少量で納期を優先する場合は航空便、容積が大きく納期に余裕がある場合は海上混載、物量が多い場合はコンテナを比較します。最適な方法は重量だけでなく、容積、破損リスク、集荷地、港・空港からの配送、希望納期で変わります。
安価な運賃でも、港での取扱費、倉庫費、台湾側の配送費が別の場合があります。見積条件とIncotermsをそろえ、どこからどこまで含む価格かを確認します。
通関書類の記載をそろえる
一般的な商業貨物では、商業送り状(Invoice)、梱包明細書(Packing List)、船荷証券(B/L)または航空運送状(AWB)を使います。品名を「furniture」だけにせず、用途、主な材質、数量、単価、原産国、型番まで記載し、見積書・請求書・通関書類の内容をそろえます。
日本側の購入者と輸出者、台湾側の輸入者も発注前に決めます。書類の名義や価格の根拠が曖昧だと、会計処理や通関に余計な時間がかかります。
照明・木製品・中古品は個別条件を見る
照明や電気製品は電圧、周波数、プラグ、消費電力に加え、台湾での検査・認証・表示の対象か確認します。木製品は樹種、加工状態、梱包材を確認し、中古品は汚れや害虫、価格根拠、保証の有無も整理します。
規制は商品コードと用途によって変わるため、一般情報だけで可否を断定せず、型番と仕様書を基に台湾の主管機関または通関業者へ確認します。
台湾到着後の搬入・設置まで設計する
港・空港からの配送だけでなく、車両の進入、管理組合への申請、搬入可能時間、養生、階段・エレベーター寸法、吊り上げ、組立、廃材処分まで確認します。商品寸法では通っても梱包状態では通らないことがあります。
店舗や建設現場への納入は、工事工程と通関遅延の余裕を持たせます。現場受取者、検品方法、破損時の連絡先を事前に決めておくと、到着後の判断が速くなります。
相談時にそろえる情報
- 商品URL・型番・写真
- 数量と用途
- 梱包前後の寸法と重量
- 台湾の配送先
- 希望納期
- 販売会社とのやり取り
費用を左右する主な項目
- 商品代金と日本国内送料
- 輸出用梱包・通関書類
- 国際輸送と保険
- 台湾側の税金・通関・最終配送
よくあるご質問
日本の家具を台湾へ送る費用はいくらですか?
商品価格だけでは算出できません。梱包後寸法・重量、集荷地、材質、輸送方法、台湾の配送先と搬入条件を確認し、商品代金以外の8項目を分けて見積もります。
個人使用の家具1点でも相談できますか?
商品、価格、サイズ、配送先、輸出条件により確認します。現在は大型家具、複数商品の調達、店舗・物件・法人用途を中心に支援しています。
日本の照明を台湾でそのまま使えますか?
型番ごとに電圧、周波数、プラグ、取付方法と台湾での検査・認証・表示の要否を確認する必要があります。購入前に仕様書をご用意ください。
関税はいくらですか?
関税率と必要手続きはHS/CCC Code、材質、用途、原産国などで異なります。型番と仕様を基に台湾の通関業者または主管機関へ確認します。
確認先・参考情報
制度や輸出入条件は変更されるため、実際の手続きでは各機関・専門事業者の最新情報をご確認ください。
