公開・更新日:2026年09月04日

日本の展示会でバイヤーとの商談を増やす準備

展示会へ出展すれば、会いたいバイヤーが自然にブースへ来るわけではありません。会期前に候補企業を調べ、会う理由を添えて招待し、買主が社内で検討できる日本語資料と取引条件を用意する必要があります。会場では名刺の枚数より、次の面談、サンプル、見積もりへ進める相手を見つけることが大切です。準備から会期後の営業まで、商談を途切れさせない方法を整理します。

執筆

KEI TAKAHASHI株式会社SERENSEED 代表取締役。日本の上場半導体専門商社で台湾製Wi-Fiチップの日本大手メーカーへの導入を推進し、台湾ではTIL spaceを創業。
SERENSEED事業イメージ
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商談を増やす3つの準備

  • 出展前に候補企業を優先度別に整理し、相手ごとに会う理由を添えて案内する
  • 日本語の商品資料へ、価格、MOQ、納期、梱包、規制対応など判断材料を入れる
  • 名刺と会話をその場で記録し、資料送付、サンプル、次回面談の担当と期限を決める

来場者対応を次の行動で分ける

相手会場で確認すること会期後に送るもの次の行動
優先バイヤー売場、数量、時期、社内決裁会話に合わせた商品・条件資料面談、サンプル、見積もり
提携候補OEM、物流、共同企画などの役割提携案と確認事項担当者同士の打ち合わせ
情報収集関心テーマと将来の予定商品ページや展示概要許可範囲内で継続案内

展示会前に、会いたい会社を三つの優先度へ分ける

最優先は取引したい小売、卸、商社、代理店です。次にOEM、物流、ライセンスなどの提携候補、最後に情報交換を目的とする相手を整理します。

各社へ同じ招待文を送るのではなく、相手の売場や事業を確認し、なぜ会いたいのかを一文で示します。展示会名、会期、ホール、ブース番号、候補日時、商品ページも添えます。

日本語資料はブランド紹介より、仕入れ判断に必要な条件を先にする

日本語へ翻訳した会社案内だけでは、バイヤーが社内で検討できません。商品の用途、仕様、材質、サイズ、原産国、想定売場、価格の前提、MOQ、納期、生産能力、梱包入数と外寸を整理します。

認証、検査、表示への対応状況も、取得済み、確認中、対象外を分けて書きます。実績は確認できる範囲に限定し、導入予定や商談中の案件を実績として見せないようにします。

価格は単価だけでなく、MOQと物流条件を一緒に答える

JETROのマニュアルは、展示会で価格を聞かれる場面に備え、MOQなどの前提条件と標準想定価格を用意するよう案内しています。価格表には通貨、税、送料、取引条件、有効期限も明記します。

梱包重量と外寸がなければ、バイヤーは物流費を試算できません。商品価格と一緒に、ケース入数、重量、容積、出荷単位を伝えられるようにします。

30秒説明では商品の全機能を語らない

通路で最初に伝えるのは、誰に、どんな場面で役立つ商品かです。相手の担当カテゴリーや売場を聞き、関心が合えば、仕様、価格、MOQ、納期へ進みます。

説明を始める前に、来場者が立ち寄った理由を聞きます。一方的に話し続けると、相手の目的が分からないまま時間を使い、次の提案も決められません。

名刺には、会話と約束をその場で紐付ける

記録するのは会社名と氏名だけではありません。業態、担当カテゴリー、関心商品、用途、想定数量、希望時期、懸念点、必要資料、次の行動を残します。

商談直後なら、相手が使った言葉や反応も思い出せます。後でまとめようとすると複数の会話が混ざるため、記録担当や入力時間を会期中の運営へ組み込みます。

見込み度は肩書ではなく、次の行動が決まったかで判断する

有名企業の名刺でも、担当外で具体的な関心がなければ、すぐに案件とは言えません。サンプル希望、見積条件、社内確認者、導入時期、次回面談など、次の行動が具体的な相手を優先します。

会場で日程まで確定できない場合も、送る資料、連絡先、確認事項、返答時期を合意します。『後日連絡します』だけで終わらせないことが重要です。

会期後のメールは、相手が社内で説明するための材料にする

優先度の高い相手には、会場での会話を踏まえた個別メールを送り、必要な資料だけを添えます。次の面談、サンプル、見積もりのいずれかを具体的に提案します。

資料を一斉送信する相手と、個別商談を進める相手は分けます。個人情報の利用目的を守り、対象外の人へ無制限に営業を続けない運用も必要です。

SERENSEEDは候補抽出から日本語営業まで同じ案件として管理する

SERENSEEDは、日本の候補バイヤーの整理、招待文、商品資料、スタッフ向け説明台本、商談記録、会期後メール、日程調整を一続きで支援します。

出展や商談は契約を保証するものではありません。どの会社が反応し、価格、商品、物流、販路のどこに課題があったかを残し、日本市場で次に試すことを決めます。

実務ケース

実務設計例:出展前後の商談管理

商談数を増やすだけでなく、次の行動まで追える状態を作るための工程例です。

費用構成例

  • 会期前:候補調査と個別招待
  • 会期中:名刺・会話・次の行動を記録
  • 会期後:見込度別に資料、面談、見積もりを進行

必要書類

  • 候補企業リスト
  • 日本語商品シート
  • 価格・MOQ・納期表
  • 商談記録
  • 会期後フォロー表

失敗を防ぐ確認

  • 来場者数を目標にする
  • 台湾語資料を直訳する
  • 名刺と会話を別々に管理する

商談件数や成約率は商品、展示会、価格、準備状況で変わります。SERENSEEDは成果を保証せず、検証できる商談管理と日本語営業を支援します。

バイヤー商談の準備項目

  • 会いたい業態・企業・担当カテゴリー
  • 優先候補と会う理由
  • 展示会名・ブース番号・候補日時を含む招待文
  • 日本語の商品概要と想定売場
  • 仕様・材質・サイズ・原産国
  • 価格・通貨・税・送料・有効期限
  • MOQ・納期・生産能力
  • 梱包入数・重量・外寸
  • 規制・表示・認証の確認状況
  • 30秒説明と質問項目
  • 商談記録と見込度の基準
  • 会期後の担当者・資料・連絡期限

費用を左右する主な項目

  • 出展料と主催者申請
  • ブース設計・施工・電気
  • 展示品の輸送・通関
  • 通訳・現場運営・会期後フォロー

よくあるご質問

展示会前に日本のバイヤーへ連絡してもよいですか?

候補企業を調べ、相手との関連性と会う理由を添えて案内します。展示会名、場所、ブース番号、候補日時、商品ページを短くまとめてください。

日本語カタログがあれば商談できますか?

ブランド紹介に加え、価格、MOQ、納期、梱包、規制対応、取引形態など、バイヤーが仕入れを判断できる条件が必要です。

展示会では名刺を何枚集めれば成功ですか?

一律の枚数では評価できません。対象企業との会話、商品との適合、次回面談、サンプル、見積もりなど、次の行動が決まった件数を確認します。

SERENSEEDは展示会後の営業も対応できますか?

名刺と商談内容の整理、日本語メール、資料送付、面談調整、商談同席まで支援します。受注や契約成立を保証するサービスではありません。

確認先・参考情報

制度や会場条件は変更されるため、実際の手続きでは各機関・主催者の最新情報をご確認ください。