公開・更新日:2026年09月02日
日本企業が台湾の展示会へ出展する方法
台湾展示会への出展は、申込とブース制作だけでは完了しません。出展目的、主催者審査、展示品の再輸出・配布・販売区分、輸送通関、繁体字商談資料、事前アポイント、会期後フォローを一つの工程として設計します。
執筆
KEI TAKAHASHI株式会社SERENSEED 代表取締役。日本の上場半導体専門商社で台湾製Wi-Fiチップの日本大手メーカーへの導入を推進し、台湾ではTIL spaceを創業。
この記事の結論
- 公式展示会情報とApplication Kitで出展資格・締切・総費用を確認する
- 展示品を再輸出、配布・消費、販売・贈与の3種類に分けて通関する
- 会期前の商談予約と終了後48時間以内の個別フォローを準備する
台湾へ持ち込む展示品の3分類
| 区分 | 例 | 会期後 | 事前確認 |
|---|---|---|---|
| 再輸出する展示品 | 機械・デモ機・什器 | 期限内に国外へ搬出 | ATA Carnetまたは一時輸入 |
| 配布・消費する物 | 食品・試供品・印刷物 | 台湾で消費 | 輸入規制・数量・税費 |
| 販売・贈与する商品 | 販売品・譲渡品 | 台湾に残る | 正式輸入・認証・表示・追徴税 |
出展目的と成果指標を決める
代理店候補、顧客ヒアリング、販売、認知のうち主目的を一つ決め、事前商談数、有效商談、見積、サンプル、次回面談をKPIにします。来場者数だけでは成果を判断しません。
公式ポータルから展示会を比較する
Taiwan International Tradeshowsで日程、会場、カテゴリー、主催者、公式サイトを確認し、過去出展者と来場者属性を比較します。自社の候補顧客が参加するかを優先します。
Application Kitと出展者マニュアルを読む
出展資格、対象品目、審査資料、料金、締切、キャンセル、ブース仕様、電気、消防、搬入を確認します。申込完了と出展確定を区別し、主催者の承認と支払条件を記録します。
ブース以外を含む総予算を作る
出展料、装飾、電気、備品、通信、通訳、繁体字制作、輸送、通関、保険、渡航、宿泊、撤去、会期後営業を同じ表で見積もります。追加申請期限も予算表に入れます。
展示品を3種類に分けて通関方法を決める
再輸出する展示品、配布・消費するサンプル、販売・贈与する商品を分けます。ATA Carnetの対象・除外、一般一時輸入の保証金、再輸出期限、現地販売時の税費を通関業者へ確認します。
繁体字の商談資料と現場体制を整える
商品価値、仕様、卸価格、MOQ、納期、認証、保証、代理店条件、QR連絡先を一枚で示します。台湾の質問に答えられる営業・技術担当と通訳の役割を決めます。
出展前に候補企業へ面談を依頼する
代理店や顧客候補へ出展目的と相手を選んだ理由を繁体字で伝え、面談時間を予約します。会場で偶然会うことに依存せず、質問と次の行動を準備します。
48時間以内に商談を次の判断へ進める
名刺と会話を当日中に記録し、優先度別に約束した資料、見積、サンプル、次回面談を送ります。SERENSEEDは展示会選定、繁体字連絡、現場、会期後の商談管理を支援します。
台湾展示会出展の準備資料
- 展示会名・会期・公式サイト
- 出展目的とKPI
- Application Kit・締切
- 会社・商品審査資料
- ブース仕様と総予算
- 展示品リストとCCCコード
- 再輸出・配布・販売の区分
- 輸送・通関・保険
- 繁体字商談資料
- 事前面談候補と会期後担当
費用を左右する主な項目
- 台湾市場・顧客調査
- 繁體字資料とローカライズ
- 候補企業への連絡・商談
- 台湾の専門家や現地パートナーとの連携
よくあるご質問
台湾の展示会はどこで探せますか?
国際貿易署が設立しTAITRAが運営するTaiwan International Tradeshowsで公式日程と各展示会サイトを確認できます。
日本企業の出展に台湾法人は必要ですか?
展示会ごとに出展資格と申込方法が異なります。現地法人の要否を含め、公式Application Kitと主催者へ確認してください。
展示品にATA Carnetを使えますか?
再輸出する展示品や商業見本は対象となり得ますが、消耗品、規制品、現地に残す物など除外があります。品目と用途を基に事前確認が必要です。
展示品を会場で販売・贈与できますか?
再輸出前提の一時輸入とは扱いが異なります。正式輸入、税費、規制、認証、表示が必要になり得るため、販売・贈与分を事前に分けてください。
確認先・参考情報
制度や輸出入条件は変更されるため、実際の手続きでは各機関・専門事業者の最新情報をご確認ください。
